スピリチュアル色は薄めです。 普通の人間関係にも当てはまるような形で書いています。

難しい問題

こんにちは。

 

本日で4連休も終わりです。

この連休中は天気が良くなかったですね。

 

東京はGoToキャンペーン除外だったので、ちょうど良かったです(笑)。

4日間、食料品や日用品の買い物以外は出かけませんでした。

 

ところで、最近、「優性思想」が話題に上ってますね。

 

ネットで「優性思想」を調べると、以下のように書いてありました。

 

「身体的、精神的に秀でた能力を有する者の遺伝子を保護し、逆にこれらの能力に劣っている者の遺伝子を排除して、優秀な人類を後世に遺そうという思想。

優生学の成果に立脚する。

人種差別や障害者差別を理論的に正当化することになったと言われる。」

 

命を選別するということで、危険をはらんだ考え方のように見えます。

 

ロックバンドのRADWIMPSのヴォーカル、野田洋次郎さんのツイートが、それを想起させるということで、話題になっていました。

どういうツイートだったかと言うと、

 

「前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士芦田愛菜さんみたいなお化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。」

 

批判のコメントが殺到すると、

 

「めちゃめちゃ真面目に返信してくださる人いますが冗談で言っています、あしからず」

と、のちにツイートしていました。

冗談にしてはちょっと・・・という感じですが。

もちろん、冗談ではなく、本音で言ってると思います。

 

このバンドの曲は好きなんですけど・・・ね。

野田さんは本当に愛国者で、この国を思う気持ちからそういうことを言ったのでしょうけど、いろいろ微妙な問題を含む話題なので・・・炎上してしまいました。

 

命に優劣を付けるということは、一歩間違うと、神奈川県の障害者施設で起きたような事件へと発展する可能性を秘めています。

 

最近、ALS患者を安楽死させて逮捕された医師の一人が、

「高齢者への医療は社会資源の無駄、寝たきり高齢者はどこかに棄(す)てるべき」

と、ネット上で発信していたと報じられていました。

 

障害者施設の事件の犯人も、上記の医師も、自分たちの都合で命に優劣をつけるという点で、根本的な考え方は似ているような気がしました。

 

それはあくまでも、物質的な世界の価値観に基づいた判断で、永遠の立場から見た判断とは相容れないものです。

 

スピリチュアリズムを抜きにして考えても、非常に利己的で傲慢な感情に基づいていると思います。

 

もちろん、別の視点として、生きてることの辛さや苦しみから逃れたいという気持ちから、自ら死を望む場合もあると思います。

 

安楽死したALS患者の女性も、「疲れ果てた」と周囲に漏らしていたと言います。

本当に難しい問題です・・・

 

一つ言えることは、人はあちらの世界から、限られた時間の中で、この世界でしか学べないことを学びにやってきた、ということです。

 

霊的に成長するため、自ら課題を持って、この世界にやってきています。

それを途中で放棄するということは、課題を先送りしたのと同じことなので、また一からやり直しになってしまいます。

 

それでも、辛いものは辛い。

何とか抜け出したい、救われたい。

そう思う気持ちも分かります。

 

自ら死を選ぶような状況になってしまったこと、そして、そのニュースを共有することになった私たちも、そこから学ばなければならないことがあります。

 

生きてて良かったと・・・

そう思えるような社会にしていかなければならないということ。

 

一方で、将来の世代のために命を選別しなければならないと考える人もいて。

 

そのせめぎ合いの中で、人は生きることの意味や、この世界で学ぶことの意味を悟っていくのかもしれません。

 

永遠の立場から物事を見ていかないと、世の中は非常に刹那的で殺伐としていってしまいます。

 

せっかく生まれてきたのだから、充実して生きたいし、生きてて良かったと思いたい。

いつ選別されるかもしれないなんて思いながら生きるなんて、息苦しいです。