心の成長の意味
こんにちは。
前回も触れた新型肺炎ですが、日本国内でも感染者が増え始め、市中感染の段階に入ってきたようです。
ダイヤモンド・プリンスセス号の対応については、あまりにも遅かったと言わざるを得ません。
船内の環境は良くなく、感染者は拡大する一方です。
乗客はウィルスが蔓延する中に閉じ込められた状態で、もっと早い段階で全員の検査をして、しかるべき対処をする必要がありました。
たらればを言っても仕方ないのは分かっているのですが・・・
そもそも、オリンピックを招致した時にウソをついたのが間違っていました。
「アンダーコントロール」
「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません。」
人の命や健康に重大な影響を及ぼすかもしれないことについて、ウソをついて招致してしまった。
そのツケが今になって回ってきてしまいました。
この時の言葉やその後の政府の方向性から、今の日本は人の命や健康よりも、利権や経済的な利益を優先していることがハッキリと分かります。
そのためにはウソをついても構わない。
どこかでそれを改めなければならなかったし、改める機会は何度もあったはずですが、それをしなかったことが今回の新型肺炎の拡大にもつながっていると思います。
引き続き、中国からは一部の地域を除いて人が入ってきています。
月曜から、また仕事が始まります。
都心では満員電車の通勤ラッシュもあります。
さらなる感染拡大が起こらないことを祈るしかありません。
前にも書いたかもしれませんが、「心・言葉・行為」の三つがそろっていないと、物事は裏目に出てしまいます。
どこかに曇りがあったら、それが悪い方向に現われてしまう。
もちろん、政府だけが悪いわけじゃなく、そのような政府を作り出してしまった責任の一端は有権者にもあります。
今の日本は民主主義で、選挙で代表者を選ぶわけですからね。
国民の目が曇っていれば、やっぱり、心に曇りがある人が当選します。
そして、心が曇った人たちが何人集まって相談しようとも、その人たちの心のレベル以上の解決策は出てきません。
先日、様々なプロ野球チームで監督を務めた野村克也さんが亡くなりましたが、彼も言っていました。
「組織はリーダーの力量以上には育たない」と。
だから、リーダーは常に努力しなきゃいけないと。
心の器量だけじゃなく、知識や理論も含まれているかもしれませんが、同時に精神的に成熟していないと、やはり組織には問題が起こってきます。
学校でいじめが起こっている時、その原因がクラスの子供の中だけの問題なら、その関係を解消すれば問題も終わります。
けど、担任や校長先生に問題があれば、一つの問題を解決しても、また次の弱い人や集団に標的が移って、そのクラスや学校にいじめが多発します。
常に影響を受けるのは、一番弱い生徒です。
同じことが地域や社会についても言えます。
その地域でいろいろな問題が起きている時、その地域のリーダーが問題を抱え、地域全体にその問題が及んでいることが少なくありません。
そして、この時も一番影響を受けるのは子供だったり、年寄だったり、社会的弱者になります。
そういう意味で、リーダーの責任は重大ですが、本人が社会を良くしようと思う気持ちよりも、自分の利益や保身を優先して考えていたら、社会は行き詰っていく一方で、一向に良くなりません。
なかなか大変なことですが、それでも、気づいた人ひとりひとりが、できることからやっていかないと、社会は変わっていきません。
一人一人が精神的に成熟し、そのような人たちが次のリーダーを選ばないと、いつまで経っても問題は解決しない・・・
今の日本や世界は、自分を守ろうとする動きと、人々のために尽くし、より精神的に成長していこうとする動きがせめぎあってる状態です。
困難な時期ですが、少しでも良い方向に向かっていけるよう、できることからやっていけたら良いですね。