朱に交われば・・・
こんにちは。
お元気ですか?
普段からテレビで拝見し、身近に感じていた人がコロナで亡くなったことにショックを受けています。
遺族は荼毘に付すところも立ち会えないし、亡くなって対面する時は玄関にお骨が置かれた状態。
とてもじゃないけど、気持ちの整理がつかないと思います。
本当に言葉もありません。
繰り返しになってしまいますけど、今は自分や周りの人たちを守るためにできることをやってしくしかありません。
本来は行政が率先して国民の命や生活を守る施策を取らなきゃいけないですが、それを待ってたらいつになるか分からないので、まずは自分でできるところから。
それにしても、今回のコロナの件で、今の日本の方向性が明確になった部分もあります。
一つは、五輪の開催に固執したことが対応を遅らせ、いまだにそれが続いていること。
横浜港にダイヤモンドプリンセス号が来港したことは、その後の日本の状況を暗示するものでした。
検査を受けられる人が限定されたことで、感染者を隔離することができず、結果的に感染が拡大することになってしまいました。
それと同じことが今の日本で起こっています。
検査を拡充しない理由として、「感染者と非感染者が待合室で同室になる」と言われてましたが、風邪の人もコロナ感染者の人も、症状の区別がつかない場合があります。
コロナ感染者も、最初は風邪だと思って医療機関を訪れます。
結局、非感染者の人と同室になります。
某大学病院が、新型コロナウィルス感染症の治療目的以外で来院した無症状の患者のPCR検査をしたところ、陽性の人が約6%いたと発表していました。
院外、および市中で感染したとされ、それが本当だとするなら、相当数の人が感染していることになります。
他の国でもやっていますが、今はドライブスルーで他の人と接触しないで検査を受けることもできますし、政府の言い分は別の理由を隠すための言い訳にしか聞こえないですよね。
今の日本では、かかりつけ医の判断で民間の検査機関にPCR検査を委託することが許されていません。
必ず帰国者・接触者外来を通さなければならず、そこにも検査を受ける基準があって、それを満たさなければ検査を受けられません。
PCR検査を受けるのは本当に狭き門です。
入院治療が必要な肺炎患者でないとPCR検査を受けられず、軽症者は検査を受けられない。
政府がいくら検査能力を拡充すると言っても、それが実情です。
検査能力を高めても、実際に検査を受けられなかったら、意味が無いですよね。
高齢者や基礎疾患のある人は、感染によって重症化するリスクが高く、そうした人たちの感染を早期発見する必要もあります。
クラスターを特定し、そこから感染拡大を防ぐ方法は、すでに破綻してます。
地域によっては感染者の半数以上の感染経路が特定できず、そういう段階は過ぎてしまいました。
著名な方が亡くなられて、国民もそのことに気づき始めています。
検査を拡大して感染者を特定し、隔離しなければ、このウィルスの感染を止められない。
以前の記事で書きましたが、オリンピックを招致したことが日本の方向性を決めた部分があります。
それが正しいと国民は思いました。
異論があっても、みんなが正しいと思うのだから、正しいのだと。
何かを犠牲にしてるという違和感を感じても、開催に向けて一致団結していかなければならないのだと。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉を放って流行語にしたビートたけしさんが、こんなことを言ってました。
「日本は阪神淡路(大震災)からずっと災害や地震とかがいっぱいあるのに、いざそういう時に備蓄も何もないのはおかしいんだ。そんなことやるんだったら五輪とか万博なんかやめて、まず非常事態に対して何を備蓄したらいいかって考えて、まずそれからいろんなことを始めるべき」
国民の命、健康、生活に多少目をつむっても、まず利権や既得権益ありきで五輪開催を進めたことが、今回の事態を招いています。
何が本当に大切なことなのか、日本全体で考えなければならない時に来ています。