変革の時
こんにちは。
京都で痛ましい事件がありました・・・本当に信じられない思いです。
言葉もありません。
全ての物事に意味があるとしたら、この辛い事件は私たちに何を伝えようとしているのか・・・
同じことが起こらないようにするにはどうすれば良いのか、それぞれで考えて行動することが、亡くなった方への弔いになるのかもしれません。
この事件が起こる前に書こうと思ってたことがあったのですが。
今日はそれを書きたいと思います。
少し前の記事で、今の政治は国民に負担させて、本来の価値観と逆のことをしていると書きました。
国(または大きな利権に関わる団体や人)のために負担を背負わされて、けど、国は何もしてくれなくて、自己責任で、自分の力で生きていけと言う。
金融庁は、年金だけで老後の生活を送ることは難しいから、2000万円必要だと言いました。
けど、これは厚生年金の話で、国民年金の人はその倍以上、年金を払っていない人は9000万円くらい必要とも言われています。
30~50代の貯蓄ゼロ世帯は約3割とも言われていますが、それでどうやって老後の生活をしていけと言うのでしょうか。
これから、そうした貯蓄ゼロの人たちも高齢化していきます。
ますます医療費や年金を含む社会保障費が必要になっていきますが、今は医療費や社会保障費は減額される方向です。
形として、年金制度は残るかもしれないけど、本当に形だけです。
医療費も、高度医療の分野から、次第に混合診療へと変わっていくのでしょう。
弱者にとって厳しい社会へ向かっているような気がしてなりません。
そんな中で、今回の参院選、ある政治団体が重度障がい者の方を2名擁立し、そのうち一人は当選する確率が高いと言われています。
ALS患者の方で、寝たきりの状態です。
もちろん、話すこともできません。
視線と舌のセンサーで文字盤を言葉にすることで、周りの人とコミュニケーションを取っています。
もし本当に当選し、国会に行くことができたら・・・
日本にとって、大きな転換点になると思います。
これまで声を上げることができなかった当事者が、国会で発言する機会を与えられる。
本当に画期的なことです。
そもそも国会はバリアフリー化されていないから、国会運営自体も大きく見直す必要が出てきます。
(2019.7.28追記:以前に車いすで議員を務めた八代英太さんの功績もあって、全くバリアフリー化されていないわけではありません。表現が不適切でした。申し訳ありません)
当然、社会の注目も集まり、一人一人が障がい者や弱者のことを考えるようになると思います。
先日、20数年前にテスト中の事故で脊髄を損傷し、下半身不随になった元GPライダーが、鈴鹿サーキットを再びバイクで走りました。
来年には、東京でオリンピック、パラリンピックも開催され、これからますます、障がい者への関心が高まっていくと思います。
そうした流れを見ていると、今の日本は本当に分岐点を迎えていると感じます。
そこから、相手の立場に立って人に寄り添っていくことができる人、反対に自分のことだけ考えて、邪魔な人は排除するような人が明確に分かれていくと思います。
いつも心に良心と真心を刻み付けて、心穏やかに生きていきたいものですね。